車歴 (四輪編)
70年代後半。
私がまだ公に単車も四輪も運転できる年齢に達していなかった頃、
地元近くの横田基地周辺に集まる連中と、よく原宿まで遠征に出かけた。
「歩行者天国」が出来て間もなく、キティランド前で仲間とツイストを
踊り始めたのが、15歳の時だった。
最初はほんの10数人で踊ってたんだ。
1年後には、東京近郊からの、中・高校生達がわんさか増えてきた。
日曜のホコ天だけで3000人は踊ってたんじゃないかな・・・
後に奴らは「ローラー族」とか「竹の子族」などと呼ばれるようになった。
そうなると、原宿は田舎者達に任せて、我々は地元に戻った。
アメリカかぶれした「50's」達と一緒にされたくなかったからね。
当時、原宿あたりのローラーに人気があった車は50年~60年代の
インパラやキャディだった。
単車の時代を経て、私が四輪の免許を取ってから
最初に乗ったのは三菱の「デボネア」という車である。
なぜか、ガキの頃からこの車が好きで、都内を半年かけて探し回った。
地元中学時代のダチとは別に、基地周辺の連中と、
「国産の旧車」(今ではクラシックカー)だけを乗り回す会を創った。
この会の奴らは皆、「ハンバーガー」よりは「カツ丼」派で、
ヒーローは「ジェームス・ディーン」ではなく、日活や東映アクションの
スター達だった。
アメリカンよりも、金網越しにアメリカを見てきた「古き良き日本」が
好きだったのかもしれない。
当時、連中が乗っていた車は、昭和30~40年代の
トヨペット・クラウン、プリンス・グロリア、ダットサン、
プリンス・スカイライン、フェアレディーSR、
通称エスハチやヨタハチ、
ウルトラ警備隊の乗っていたコスモ・スポーツ
といったような、今では博物館にしかないような日本の名車ばかりだ。
ただ、地元中学のダチ(ほぼ全員が暴走族)とつるむには、
私のデボネアは少し役不足だったので、デボネアと平行して
乗っていたのが、「ケンメリ」「セドリック330」などであった。
この他、地元のダチが乗っていた主な車には、
ハコスカ、ダルマセリカ、セドリック(230/330)、
グロリア、クラウン、ローレル、フェアレディZ、コスモ、マークⅡ、
サバンナ、ブルーバードなどがあった。
これらの車も今は「旧車」と呼ばれているが、
この時代の国産車達ほど、族車に適した車はないだろう。
歴史に残る名車達である。
その他にも、サニトラ軍団やダットラ軍団なる組織もあった。
外車では、カマロやトランザム、コルベットなどが主流だったが、
ポルシェやフェラーリを乗り回している連中もいた。
ちなみに、当時一番ナンパ成功率の高かった車はベンベー(BMW)
だったような記憶がある。
私がハタチになって乗り始めたのが、日産の「プレジデント」
その2年後、トヨタの「センチュリー」に乗り換える。
現在の日本では、若者でもこのような「VIPカー」に人気があるようだが、
当時はまだ、こういった社用車は、政治家かヤクザぐらいにしか需要がなかった。
その後、堅気の仕事が続いたせいか、極端に金回りが悪くなり、
気が付けば、ガソリンを入れる金もままならなくなった。
颯爽と高級車でガソリンスタンドに乗りつけたはいいが、
「ハイオク!・・・・・・・500円分!」
などと、格好悪いこと、しばしば・・・
とうとう、浮気心で軽自動車の新車に手を出すが、案の定、
これも2ヶ月で嫌気が差した。
やはり、乗り物はデカイのに限る。
その後、私がアメリカに来る25歳まで乗っていたのが、「キャラバン」だ。
アメリカには、ほとんど一文無しで来たので、到着したその日に
仕事を見つけ、次の日からせっせと働いた。
こっちでは車がなければ、何も出来ないので、しばらくしてから
なけなしの金をはたいて買ったのが、「ランチェロ」というトラック。
私は日本国民として、基本的に日本車が好きなのだが、
プレジデントやセンチュリーなどのように、私を満足させるだけの
大型日本車は残念ながら、アメリカには皆無である。
ここから、現在に至るまで「アメ車」を乗り継ぐことになる。
唯一の例外は次の「フェアレディ」だ。
この車は、ラスベガスに行った際、ちょっとした小銭が当たったので、
冗談で買った車である。
ただ、分かったことは、軽自動車とスポーツカーは私には
似合わないということだった。
その後、「トーラス」と「カプリス」という車を乗り継ぎ、
自分で商売を始めるようになってから、「アストロ」というバンに乗った。
とにかくデカイ車がいいと、その後「クラブワゴン」という15人乗りの
バンを購入し、仕入れなどの荷物も積めるように中を多少いじり、
仕事にも使っていた。
仕事専用のトラックやバンなど、数台の実用車を持てるようになると、
プライベートではセダンに乗りたくなった。
この時、たまたま「事件物」というか、借金の「かた」として
「キャディラック」が転がり込んできた。
違う形のキャディを2台乗り継ぐ・・・
そして、現在は「リンカーン」と「ハマー」に乗っている。
私はヨーロッパ車には、あまり興味が沸かないので、
このアメリカで、とにかくデカイ車となると、やはり「リンカーン」や
「キャディラック」あるいは「ハマー」などのような SUV車 に
落ち着いてしまうようだ。
こうやって思い起こしてみると、実に様々な車を転がして来た様に感じる。
それぞれの車には、それぞれの想い出もある。
さて、その私が、最近目移りしてしまう車がいくつかある。
欲を言えば切りがないのだが、さしあたっていま気になっているのは、
以下の車だ。
トラックというよりは、荷台のないトレーラーだな。
これをデコトラ仕様にしても面白いかも・・・・
燃費がどうとか、駐車スペースがないとか、そういうことを
気にする人間には、向かないかもしれない。
まあ、地球環境のことを考えると、自粛しようかとも思っている。
だが、たとえ「エコカー」には乗らなくても、エコ的な乗り方や、
エコ的な生活の仕方っていうことも出来るんではないかなと・・・
まあ、そうは言っても、私にとって究極な車と言えば、やっぱりこれかな。↓
わが日本国が誇る三菱重工の「90式戦車」である。
もっとも、こんなのに乗ってたら、爆撃されるに違いない・・・
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