大人のおもちゃ
1年半前、あるものの「かた」として車を手に入れた。
どんな車かは、事前に見ていなかったが、
それまでに2年の歳月と5万ドル(500万円)以上をかけてレストアした車だと
聞いていたので、手を討った。
いざ、修理工場に引き取りに行って愕然とした。
狭い修理屋のガレージの真ん中に、それはまるで置物のように飾ってあった。
「走る」どころか、車体ボディーにやっとエンジンを積んだだけの状態で、
ハンドルもタイヤもマフラーも付いていない。
原型は、71年式のシェビートラック(C-10)
荷台はステップサイドに替えられ、
「ポルシェブルー」と「ランボルギーニオレンジ」のツートンにペイントされた
ボディーのエンジンルームには、スーパーチャージャー付きの5.7リッター、
ターボトランスミッションを搭載したV8エンジンが光り輝いている。
これは「レストア」とは言わないだろう・・・
オリジナルのパーツなどほとんど無い。
ネジのひとつひとつまで、新品の特注品である。
だが、このままの状態では、いくらこだわった車にせよ、
車としての価値はない。
また、私は面倒なことを始めてしまったようだ・・・
もう、後には引けなかった・・・・・
それから約1年半以上をかけて、私はなんとかこの車を形にした。
まだ、完璧ではないが、やっと「走る車」になった・・・
前の持ち主がかけた金額と合わせると、
恐ろしい額になる・・・・
「かた」どころか、結局は余計な出費になってしまった。
贅沢な「大人のおもちゃ」である・・・・・・
・・・っていうか、誰か買ってくれる人がいたら、連絡して!
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