皐月 (2)
次の朝、靖国に向かい、参拝を済ませ新宿へ向かう。

「新宿のど真ん中に位置するホテルにチェックイン・・・・かなり狭い!」
「ゲテモノ」で栄養をつけて、歌舞伎町に・・・・
次の日は、中野で骨董品の仕入れを済ませ、地元に向かう。
だが、地元に戻る前にちょっと寄りたいところがあった。
私が4歳まで過ごしていた家が世田谷のどこかにある。
竹やぶの中に埋もれた、あのオンボロアパートの光景を最近夢で見る。
○十年前のことだから、今はもう面影も無いはずだが、
ちょっと寄ってみたくなった。
と言っても、世田谷のどこか・・・というくらいしか記憶にない。
それでも、私には鮮明に近所の光景が思い浮かぶので、
当時の記憶をたどり、「勘」で探してみることにした。
たしか近所には、私の生まれた病院があって、大学があって、
商店街があって、映画の撮影所もあった。
その撮影所には、ゴジラがいたのを覚えているから、多分「東宝」であろう・・・
それを頼りにあてずっぽで行ってみると、なんとなく見覚えのある風景が・・・
「竹やぶだ・・・」
車を近くに止め、昔たどった道を歩いて行くと、なにやらそこだけ時代が
止まってしまっているかのような、私有地が・・・・
自分の身体が大きくなった分、目の前にあるその風景は、
私の知っているそれの、まるでミニチュア版のようだ。
この私有地を更に奥に歩いていくと、湿った空気が漂う林があって、
その木々に埋もれてるかのような部落があるはずだ。
その一角に私は住んでいた。
「生い立ち」に書き込んだような「記憶」が、次々と頭をかすめる。
ここだけ東京じゃないみたいだ・・・
「シーン」と静まりかえって、別世界に来たようだが、
この一角だけは、本当に当時のままである。
「だからどうした・・・・」
という話だが、これを読んでくれている皆さんも、歳を取ったらきっと
そんな、昔の空気に触れてみたくなる時があると思う。
そんな時は、迷わず足を伸ばしてみることを進める。
たとえそれが、良い想い出でなかったとしても、自分の人生において、
自分が今いる場所(現在の空間的な位置)が少しでも掴めるのでは
ないだろうか・・・
その後は、地元で一泊を過ごし、次の日は立川のホテルに泊まった。
地元(八王子・立川)では、顔見知りの骨董屋や作業着屋で
必要なものを揃える。
そして、最後の日は渋谷。
途中、NHK(NHKスペシャル-Japan デビュー)に対する抗議活動に出くわした。
「NHKの大罪」については、別の機会に述べたいと思う・・・
渋谷では、ウルトラマンシリーズのオモチャをゲット!
くじら料理を食った後、飲み屋へ・・・・
カラオケボックスへの行き方を教えてくれた「かわい娘ちゃん」・・・ありがと!
8月と9月に、また舞台で唄を歌わなければならず、
でも、新曲を覚える時間も機会もないので、古い唄の録音だけでも
したかったこともあり、カラオケボックスに・・・・
それにしても、カラオケボックスにひとりって・・・
「なんて落ち着くんだろう・・・・」
人になんて思われても、密室にひとりっていうのは、
私にとっては至福の時間なのだ・・・
私が日本にいた頃には、ボックスなんて無い時代だったけど、
酒も飲めて、メシも食えて、おまけに歌えるなんて・・・
時間があれば、ここにオフィスワークを持ち込んで、
2~3日滞在してもOKって感じ・・・・
それで思い出したけど、今回地元でサウナに行ったら、不景気のせいか、
プライスが大幅にダウンしていて、朝9時から翌朝の8時まで
(1時間は清掃のため1回は退去しなければならない)で、
たったの800円だって!
テレビ見放題、サウナも風呂も入り放題、寝放題で1日800円だとしたら、
1ヶ月滞在したとしても、2万5千円弱って計算だよね。(1時間約35円)
もちろん、頻繁に出たり入ったりは出来ないだろうけど、
金があれば、中でメシも食えるし・・・
ネットカフェ難民やマック難民は、
こんなサウナに住み着くっていう手もあるかもよ・・・・
「See You Soon!」
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